仕事を辞める時に引き止められるのはなぜ?どう伝えるのがよい?

今の仕事辞めよう、と考えている方。理由はどうであれ退職するなら会社に辞めることを伝えなければなりませんが、なんて言って辞めればいいのか、引き止められたらどうしようなんて考えがあるのではないでしょうか?
辞める際、引き止められるのはなぜなのでしょうか。
はっきり言ってそれは大抵会社のためです。
そのため、引き止められても自分の意志を強く持って対応してほしいです。
一つずつ詳しく説明していきます。
目次
仕事を辞める際に引き止められるのはなぜ?
会社の損失になる
人材の補充には私たちには見えない時間のコスト、お金のコストがかかります。辞めてしまった分、また人数を補充しなければならないため新しい人を採用します。そのために人材募集の広告費用などお金のコストをかけるわけです。
そしてその人が会社に就職し、仕事を覚えるまで周りの労力(指導者)や時間がかかります。辞める人が技術的に優れている人ならば成り替わる人を用意しなければなりませんし、若手であっても年月を重ねれば会社にとって利益となります。
そのため、会社側からすれば、辞めてほしくないわけです。
抜けた分の業務量が増える
例えば10人でやっていた仕事を9人でやれば当然一人当たりの業務量は増えます。辞めた人が多ければ、その分残った者の仕事量は多くなるため負担になります。
すると負担に耐え切れなくなってくる→また辞める→残った人の負担が増える→辞めるの悪循環になります。
辞めた途端、そのような状況になるわけではありませんが、段々と積もり積もってきます。企業側としてはそういった事態は避けたいと考えるのが当然ですね。
上司の都合
会社によっては、退職者がでると上司の評価がさがるような会社もあるでしょう。「自分の保身のため」会社を辞めてほしくないのです。
何が何でも引き止めようとしている上司がいたら、保身に必死なのかもしれないですよ。
引き止めの際に言われる言葉
🔶待遇に不満ならなんとかする
給料や残業過多など待遇面を優遇してやろうという言葉。
対して変わらない、もしくは改善すらされないなどただのリップサービスだったりします。
🔶ほかの部署に回してもいい
職場の人間関係について不満があるとか言うと、他部署へ移動させられる可能性があります。
ただ、会社は同じなので前の部署の同業者に合うと気まずいです。
これは生き地獄ですね。
🔶君を高く評価しているんだよ
誰だって褒められると嬉しいものです。この相手の承認欲求をくすぐるパターン。
本当にできる人だったら本心で言われるかもしれないが、やはりリップサービスもあるので注意してください。
🔶誰だって辞めたいと思うことくらいある
こちらに同情し近寄ってくるパターンです。距離感を詰めてお前の気持ちは分かってるぜと言わんばかりのアピール。
でも、それを言うあなたは辞めてない。
会社側は辞めさせまいと色々な言葉で考え直してもらうよう言葉をかけてきます。決心が揺らいでしまうような言葉をかけられると「やっぱり残ろうかな」という気持ちになってしまいます。押しに弱いなら、初めから引き止められにくい理由で仕事を辞めるといいです。
仕事を辞める時の引き止められにくい伝え方
家庭の事情
「両親の介護が必要」・「父親が倒れて家業を継がなければいけなくなった」など、家庭の事情は会社があれこれできる範囲ではないので引き止められにくいです。
転居(引っ越し)
今住んでいる所と対して変わらないなら話は別ですが、通勤できない場所に引っ越すならさすがに「引っ越してもこれるだろ」とは言われないです。言われたらブラックですね。
結婚(女性)
男性だと不信がられるかもしれないが、女性なら寿退職と受け取られるでしょう。おめでたいことなので「それでも働け」とは言いづらいですしそんなことを言ってくる会社は辞めるが吉です。
会社の待遇面を引き合いに出すと上記で話した待遇面の改善を持ちかけられます。そして職場の人間関係で辞めるというと他部署へ異動するといわれ、引き止められます。
会社のどこかが不満だという退職理由だと引き止められるので、NG!
上記のように、相手が付け入るスキが少ない理由がいいです。(嘘はよくないですが)
ただ、どんな理由であれ「急に辞める」というのが会社からすれば一番困ります。
辞めていなくなるまでに、会社は代わりの人員を入れるなど準備が整うまでの期間が欲しいはずです。円満退社をしたいなら余裕をもって退職することが必要です。
退職して新たなワークライフを!
仕事を辞めることは人生でそう何度もあるわけでは無く、同時に転職も大体の人は何度も経験しないことです。
だからこそ退職や転職についての準備はしっかりと計画立てて取り組むことが重要です。
未練なく円満退社すれば、次の職場へも新しい気持ちで向かえるでしょう。
退職日を決めたり、引継ぎをしっかりと行うなど事前に準備を行っていけば後悔なく辞められますし、自分も心の余裕が生まれます。
しかし、準備をしっかりしても辞められない場合がありますよね。
あまりにしつこい引き止めなら最終手段
全く辞めさせてくれる気配がないなら法的措置もとることが可能です。
民法上退職届を提出してから14日たてば退職可能です。
また、労働基準監督・労働組合に相談するというのも方法の一つです。あまりに話し合いにならないならこういった手段があるということも知っておきましょう。もしもの時に役にたちますよ。
近頃は退職代行をしてくれるサービスもありますので、自分だけではどうにもならない場合に利用するのもありです。
昨今人手不足で人材が足りないため、辞めてほしくないのは分かりますが、その人にはその人の人生があります。皆さんは気にしなくていいですよ。
仕事を辞めると決めたら揺らぎない決心をもって会社を辞めましょう。